世界初のセルフブロー式縮毛矯正は、こうして生まれました
- Kyiii

- 1月18日
- 読了時間: 3分
― 偶然ではなく、現場で起きた必然 ―
Kyiiiの代名詞となった「セルフブロー式縮毛矯正」。
この仕組みは、会議室や机上の理論から生まれたものではありません。
すべては、私がマンツーマンで施術をしていた頃に出会った、ある姉妹との出来事から始まりました。
無理だと思った「2人同時」の依頼
その姉妹は、福岡から東京へライブを観に来ていました。
「ライブの前に、2人同時に縮毛矯正をしてほしい」
正直に言って、最初は断りました。
当時の私は完全マンツーマン。縮毛矯正は1人で約3時間かかります。
席も一席しかないし、2人同時は、物理的に不可能だったからです。
それでも姉妹はこう言いました。
「待ってもいいから、どうしてもお願いしたい」
お店も定休日だったこともあり席も使える。
私は覚悟を決め、お受けすることにしました。
間に合わない、と気づいた瞬間
1人ずつ工程を進めていく中、ふと妹さんから質問されました。
「ライブは18時からなんですけど、実は17時開演で……間に合いますか?」
時計を見ると、このままのペースでは絶対に間に合わない。
その瞬間、思わず口から出たのが、あの一言でした。
「ごめん、間に合わせたいから……乾かすのだけ手伝って!」
タブーを破った瞬間、すべてが噛み合った
そこから状況は一変しました。
私が薬剤を流している間に、1人が自分で髪を乾かす。
私がアイロンをしている間に、もう1人が乾かす。
「お客様に乾かしてもらう」という、
美容業界では暗黙のタブーとされてきた行為。
それを超えた瞬間、
止まっていた歯車が、パズルのピースのようにカチッとはまりました。
結果、2人同時に進めて、所要時間は3時間半。
本来、1人3時間(合計6時間)かかる工程を、
クオリティを一切落とさずに終えることができたのです。
無事にライブへ送り出した姉妹は、とても喜んでくれました。
「偶然」で終わらせてはいけないと思った
姉妹を見送ったあと、私は強く考えました。
マンツーマンで必死に急いで2時間半で仕上げるより、
今日のほうが、私もお客様もずっと楽だった。
そして、何より空間が前向きで、楽しかった。
ただし、これは仲の良い姉妹だったからできたことです。
美容室には、当然ながら初対面のお客様同士が集まります。
セルフブローを「仕組み」に変えるという発想
そこで生まれた問いが、これでした。
「初対面のお客様同士でも、気兼ねなく、自分のペースでセルフブローができる仕組みとは何か?」
その答えが、今のKyiiiの設計思想です。
「手伝ってもらうから安くする」のではありません。
最初からセルフブローを前提に、役割分担を設計する。
その分を、正当に料金から差し引く。
この合理的な引き算があるからこそ、
美容師は技術に100%集中できる
お客様は納得感を持って、自分の時間を過ごせる
この関係が成立しています。
まとめ|すべては、一組の姉妹から始まった
あのときの「間に合わせたい」という想いと、
偶然のひらめきを見逃さなかったこと。
それが、
セルフブロー式縮毛矯正という前例のない仕組みの原点です。
ただし、これはまだ「発想の話」にすぎません。
ここから実際に、安全性・再現性・品質をどう担保していったのか。

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