セルフブロー式縮毛矯正が完成するまで
- Kyiii

- 1月18日
- 読了時間: 3分
― 発想を「再現できる仕組み」に変えるためにやったこと ―
前回の記事では、セルフブロー式縮毛矯正が
一組の姉妹との出来事から生まれたことをお伝えしました。
しかし、ひらめきだけではビジネスにも、
お客様に提供できる技術にもなりません。
ここからは、そのアイデアを
誰が来ても、毎日提供できる仕組みに変えるまでに、
実際に行ってきた検証についてお話しします。
最初の壁は「場所」だった
まず直面した問題は、技術ではなく場所でした。
普段使っているシェアサロンは、一席のみ。
同時進行の検証は物理的にできません。
そこで、友人の美容室を借りることを考えましたが、
営業日は使えないという問題がありました。
理由は単純です。
隣のお客様が、いきなり自分で髪を乾かし始めたら——
普通のお客様は、驚きます。
セルフブローは、
「理解して来ている人」だけに成立する仕組みです。
何も知らずに来たお客様の隣で試すことはできません。
そのため、定休日の美容室を借りて検証するしかありませんでした。
これが、研究に時間がかかった大きな理由の一つです。
薬剤設計は「遠回りが一番安全」だと知っていた
薬剤については、実は最初から方向性は決まっていました。
弱い薬で
しっかり時間を置く
軟化させずに完全還元
これが、一番ダメージが少ないということは、
縮毛矯正を真剣にやってきた美容師なら誰でも知っています。
多くの美容師が研究しているのは、
「いかに傷ませず、いかに早く終わらせるか」。
しかし、セルフブロー式では
放置時間に制限がないという前提を作れます。
時間に追われないなら、答えはシンプルでした。
「時短を頑張らないこと」
それこそが、結果的に一番安全で、再現性が高かったのです。
研究していたのは「2人同時」ではない
よく誤解されますが、
私が研究していたのは「2人同時進行」そのものではありません。
本当に検証していたのは、こちらです。
同時に何人まで対応できるのか
1日に何人まで、無理なく施術できるのか
クオリティを落とさず回せる上限はどこか
セルフブローは手段であって、目的ではありません。
目的はあくまで、
美容師が技術に集中できる時間を最大化すること。
そのために、
乾かす工程をどう分離し、
全体の流れをどう設計するかを、何度も検証しました。
「急がない」ことで、すべてが安定した
検証を重ねる中で、はっきりしたことがあります。
薬剤を急がない
工程を詰め込まない
美容師がバタバタしない
この3つが揃ったとき、
仕上がりも、空間も、驚くほど安定しました。
セルフブロー式縮毛矯正は、
効率化のための仕組みではありません。
無理をしないための仕組みだったのです。
まとめ|2年以上かかった理由
セルフブロー式縮毛矯正が完成するまで、
2年以上かかりました。
それは、特別な薬剤を使っているからでも、
奇抜な発想だったからでもありません。
場所を選び
時間をかけ
急がない設計を選び続けた
ただ、それだけです。
だからこそ、
「誰かが簡単に真似できるもの」ではないと断言できます。
セルフブロー式縮毛矯正は、完璧に完成したビジネスモデルではありません。
技術、オペレーション、空間設計。
すべては、これからも進化していきます。
Kyiiiは「今ある正解」を提供する場所ではなく、
縮毛矯正という技術を、これからも更新し続ける場所です。
その過程も含めて、ぜひ楽しみにしていてください。

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