top of page

トステアは美容室でどう使われている?サロン専用製品を徹底的に調べてみました!

執筆者の写真: Kyiii
Kyiii
9月3日
読了時間: 7分

前回の記事では、「トステアって一体何なの?」というところから、正式名称や特許、熱との関係などを調べてみました。

今回はその続きです。

「じゃあ、実際に美容室ではトステアをどう使っているの?」

ここが気になったので、今回はサロン向けの製品を中心に調べてみました。

Kyiiiでもトステアの導入を検討しているので、私たち自身も勉強しながら、分かったことを共有していきます。


そもそも「トステア配合」と書いてあれば、全部同じなの?


まず、ここはかなり重要です。

答えは、

「同じではありません。」

トステア®の正式名称は「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」。

この原料自体は同じでも、それを使って各メーカーがどんな製品を作るのかによって、配合量、pH、他の補修成分、使用方法などが変わります。

つまり、

「トステアが入っている」

というだけでは、その製品の特徴までは分かりません。

これは縮毛矯正の薬剤と似ています。

「チオが入っているから全部同じ薬」というわけではないですよね。

トステアも同じように、製品設計を見る必要があります。


まず見つかったのが「処理剤」として使うタイプ


トステア製品を調べていて面白かったのが、美容室で使うプロフェッショナル専用の処理剤です。

例えば、t/(ティースラッシュ)の「トアクリーム」。

これは500gのプロフェッショナル専用ヘアトリートメントとして販売されていて、pHは5.4。

カラー施術などで使用することも想定されています。(【公式】t/(ティースラッシュ)⁠)

つまり、

「トステア=家で使うトリートメント」ではない

ということです。

美容室では、施術工程の中に組み込むための製品も存在しています。


トステア+他の補修成分という考え方もある


さらに調べると、トステアだけを主役にするのではなく、他の補修成分と組み合わせている製品もかなりあります。

例えば「ゴッホ・バービートリートメント」では、

  • トステア

  • エルカラクトン

  • エラプレックス

などを主力成分として配合しています。(【美容ディーラー】ビューティベンダー株式会社⁠)

ここが美容師としては面白いところです。

トステアだけで全部解決するというより、

「トステアにはトステアの役割を持たせ、別の成分にも別の仕事をしてもらう」

という設計ができるわけです。

これは髪の補修を考えるうえでは、とても自然な考え方ですよね。


ハホニコにもトステアを使ったプロ向け製品がある


さらに調べてみると、ハホニコにも「トステックコンク」という美容室専用の製品がありました。

トステアを主成分としたコンディショニング成分を使い、ドライヤーやアイロンの熱を利用して、うねりを抑えたり、カールやストレートのスタイルをキープすることを狙った製品です。(アズーロショップ⁠)

ここで改めて、

トステアと「熱」の組み合わせ

が見えてきます。

前回の記事でも説明しましたが、トステアは熱を利用して働かせることが特徴のひとつ。

だからこそ、

「塗って終わり」

ではなく、

「塗る → 乾かす・熱を加える」

という工程まで含めて設計されている製品があるわけです。


トステアは「酸熱トリートメント専用成分」ではない


ここも誤解されやすいところだと思います。

トステアを調べていると「酸熱トリートメント」という言葉と一緒に出てくることがあります。

実際、サロン向け製品でも酸熱系のメニューにトステアを組み合わせるケースがあります。

でも、

トステア=酸熱トリートメント

ではありません。

トステアそのものは一つの成分です。

その成分を、

  • トリートメント

  • カラー施術

  • ストレート施術

  • 酸熱系メニュー

  • ホームケア

など、さまざまな製品や工程に組み込むことができます。

実際に、ミラビスのサロン向け製品情報でも、トステア配合製品がカラー、パーマ、ストレート、サロントリートメント、ホームケアなど幅広い用途に使われることが紹介されています。(MIRAVIS_PRODUCTS⁠)


では、縮毛矯正との相性はどうなの?


ここがKyiiiとして一番気になるところです。

トステアは縮毛矯正の薬剤のように、

還元剤で髪の結合を切って、アイロンで形を作り、酸化剤で固定する

というものではありません。

つまり、トステアを入れたからといって、

「縮毛矯正の代わりになる」

という話ではありません。

ここはしっかり分けて考えたほうがいいでしょう。

一方で、縮毛矯正をした髪は、その後のダメージや乾燥、うねり、まとまりに悩むことがあります。

そこで、

「縮毛矯正で癖を伸ばす」

ことと、

「トステアなどを使って、その後の髪のコンディションを整える」

ことは、別のアプローチとして考えられます。

この違いはかなり重要です。


そして、トステアはホームケアにも進出している


ここまで調べて、さらに面白かったのがホームケアです。

トステアは美容室専用の処理剤だけではありません。

例えばイリヤ化学の「Re-ta トスティオール トリートメント」では、トステアに加えてセラミド、18-MEA、コレステロールなどを配合したダメージケア製品として展開されています。(イリヤ化学株式会社⁠)

また、ミュナス「O:tos」もトステア、ケラチン、シルク、コラーゲンなどを組み合わせたシャンプー・トリートメントとして展開されています。(ビツハン⁠)

つまり今は、

美容室でトステアを使う



自宅でもトステアを使う

という流れまでできてきています。


2026年にはさらにホームケア商品が増えている

2026年に入ってからも、トステアを使った商品は増えています。

例えばTWOÉ(トゥエ)は、2026年3月に「高濃度ヘマチン+トステア」を組み合わせた2STEPのホームトリートメントを発売しました。(TWOÉ(TWOE/トゥエ)公式サイト|2ステップトリートメント⁠)

ここでも面白いのは、

トステア単体ではなく、別の補修成分と組み合わせている

ことです。

やはり製品開発では、

「トステアを入れればOK」

ではなく、

「トステアに何を組み合わせるか」

が重要になっているようです。


じゃあ、どの製品を選べばいいの?


ここまで調べると、逆に迷いますよね。

「トステアが入っていれば何でもいいの?」

という疑問です。

私は、そうは考えていません。

見るべきなのは、

①トステアが何%入っているのか

②どんな他成分と組み合わせているのか

③pHはどうなっているのか

④どの工程で使うのか

⑤熱をどう利用する設計なのか

です。

例えば、同じ「トステア配合」でも、

美容室でカラーの前後に使う処理剤と、

毎日使うシャンプー・トリートメントでは、

目的が違います。

だから「トステア配合」という文字だけを見て、

「これは絶対にすごい!」

と判断するのは少し早いと思います。


ここまで調べて分かったこと


今回、実際の製品を調べてみて分かったのは、

トステアは一つの「トリートメント商品」ではなく、さまざまな製品に組み込まれている原料だということ。

そして、

サロン専用の処理剤からホームケアまで、かなり幅広く使われ始めている。

さらに、トステア単体で使うというより、

「トステア+別の補修成分」

という処方もかなり多い。

これは、トステアという成分そのものだけを見るのではなく、

「その製品が髪に対して何をさせようとしているのか」

を見る必要があるということだと思います。

Kyiiiでも導入を検討しているからこそ、こういうところまで調べておきたい。

まだまだ調べてみると面白そうな製品がたくさんあります。

次はさらに踏み込んで、

「トステアは実際に髪の中で何をしているの?本当に形状記憶するの?」

ここを科学的な資料も見ながら調べてみたいと思います。







コメント


bottom of page