トステアは美容室でどう使われている?サロン専用製品を徹底的に調べてみました!

前回の記事では、「トステアって一体何なの?」というところから、正式名称や特許、熱との関係などを調べてみました。
今回はその続きです。
「じゃあ、実際に美容室ではトステアをどう使っているの?」
ここが気になったので、今回はサロン向けの製品を中心に調べてみました。
Kyiiiでもトステアの導入を検討しているので、私たち自身も勉強しながら、分かったことを共有していきます。
そもそも「トステア配合」と書いてあれば、全部同じなの?
まず、ここはかなり重要です。
答えは、
「同じではありません。」
トステア®の正式名称は「アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム」。
この原料自体は同じでも、それを使って各メーカーがどんな製品を作るのかによって、配合量、pH、他の補修成分、使用方法などが変わります。
つまり、
「トステアが入っている」
というだけでは、その製品の特徴までは分かりません。
これは縮毛矯正の薬剤と似ています。
「チオが入っているから全部同じ薬」というわけではないですよね。
トステアも同じように、製品設計を見る必要があります。
まず見つかったのが「処理剤」として使うタイプ
トステア製品を調べていて面白かったのが、美容室で使うプロフェッショナル専用の処理剤です。
例えば、t/(ティースラッシュ)の「トアクリーム」。
これは500gのプロフェッショナル専用ヘアトリートメントとして販売されていて、pHは5.4。
カラー施術などで使用することも想定されています。(【公式】t/(ティースラッシュ))
つまり、
「トステア=家で使うトリートメント」ではない
ということです。
美容室では、施術工程の中に組み込むための製品も存在しています。
トステア+他の補修成分という考え方もある
さらに調べると、トステアだけを主役にするのではなく、他の補修成分と組み合わせている製品もかなりあります。
例えば「ゴッホ・バービートリートメント」では、
トステア
エルカラクトン
エラプレックス
などを主力成分として配合しています。(【美容ディーラー】ビューティベンダー株式会社)
ここが美容師としては面白いところです。
トステアだけで全部解決するというより、
「トステアにはトステアの役割を持たせ、別の成分にも別の仕事をしてもらう」
という設計ができるわけです。
これは髪の補修を考えるうえでは、とても自然な考え方ですよね。
ハホニコにもトステアを使ったプロ向け製品がある
さらに調べてみると、ハホニコにも「トステックコンク」という美容室専用の製品がありました。
トステアを主成分としたコンディショニング成分を使い、ドライヤーやアイロンの熱を利用して、うねりを抑えたり、カールやストレートのスタイルをキープすることを狙った製品です。(アズーロショップ)
ここで改めて、
トステアと「熱」の組み合わせ
が見えてきます。
前回の記事でも説明しましたが、トステアは熱を利用して働かせることが特徴のひとつ。
だからこそ、
「塗って終わり」
ではなく、
「塗る → 乾かす・熱を加える」
という工程まで含めて設計されている製品があるわけです。
トステアは「酸熱トリートメント専用成分」ではない
ここも誤解されやすいところだと思います。
トステアを調べていると「酸熱トリートメント」という言葉と一緒に出てくることがあります。
実際、サロン向け製品でも酸熱系のメニューにトステアを組み合わせるケースがあります。
でも、
トステア=酸熱トリートメント
ではありません。
トステアそのものは一つの成分です。
その成分を、
トリートメント
カラー施術
ストレート施術
酸熱系メニュー
ホームケア
など、さまざまな製品や工程に組み込むことができます。
実際に、ミラビスのサロン向け製品情報でも、トステア配合製品がカラー、パーマ、ストレート、サロントリートメント、ホームケアなど幅広い用途に使われることが紹介されています。(MIRAVIS_PRODUCTS)
では、縮毛矯正との相性はどうなの?
ここがKyiiiとして一番気になるところです。
トステアは縮毛矯正の薬剤のように、
還元剤で髪の結合を切って、アイロンで形を作り、酸化剤で固定する
というものではありません。
つまり、トステアを入れたからといって、
「縮毛矯正の代わりになる」
という話ではありません。
ここはしっかり分けて考えたほうがいいでしょう。
一方で、縮毛矯正をした髪は、その後のダメージや乾燥、うねり、まとまりに悩むことがあります。
そこで、
「縮毛矯正で癖を伸ばす」
ことと、
「トステアなどを使って、その後の髪のコンディションを整える」
ことは、別のアプローチとして考えられます。
この違いはかなり重要です。
そして、トステアはホームケアにも進出している
ここまで調べて、さらに面白かったのがホームケアです。
トステアは美容室専用の処理剤だけではありません。
例えばイリヤ化学の「Re-ta トスティオール トリートメント」では、トステアに加えてセラミド、18-MEA、コレステロールなどを配合したダメージケア製品として展開されています。(イリヤ化学株式会社)
また、ミュナス「O:tos」もトステア、ケラチン、シルク、コラーゲンなどを組み合わせたシャンプー・トリートメントとして展開されています。(ビツハン)
つまり今は、
美容室でトステアを使う
↓
自宅でもトステアを使う
という流れまでできてきています。
2026年にはさらにホームケア商品が増えている
2026年に入ってからも、トステアを使った商品は増えています。
例えばTWOÉ(トゥエ)は、2026年3月に「高濃度ヘマチン+トステア」を組み合わせた2STEPのホームトリートメントを発売しました。(TWOÉ(TWOE/トゥエ)公式サイト|2ステップトリートメント)
ここでも面白いのは、
トステア単体ではなく、別の補修成分と組み合わせている
ことです。
やはり製品開発では、
「トステアを入れればOK」
ではなく、
「トステアに何を組み合わせるか」
が重要になっているようです。
じゃあ、どの製品を選べばいいの?
ここまで調べると、逆に迷いますよね。
「トステアが入っていれば何でもいいの?」
という疑問です。
私は、そうは考えていません。
見るべきなのは、
①トステアが何%入っているのか
②どんな他成分と組み合わせているのか
③pHはどうなっているのか
④どの工程で使うのか
⑤熱をどう利用する設計なのか
です。
例えば、同じ「トステア配合」でも、
美容室でカラーの前後に使う処理剤と、
毎日使うシャンプー・トリートメントでは、
目的が違います。
だから「トステア配合」という文字だけを見て、
「これは絶対にすごい!」
と判断するのは少し早いと思います。
ここまで調べて分かったこと
今回、実際の製品を調べてみて分かったのは、
トステアは一つの「トリートメント商品」ではなく、さまざまな製品に組み込まれている原料だということ。
そして、
サロン専用の処理剤からホームケアまで、かなり幅広く使われ始めている。
さらに、トステア単体で使うというより、
「トステア+別の補修成分」
という処方もかなり多い。
これは、トステアという成分そのものだけを見るのではなく、
「その製品が髪に対して何をさせようとしているのか」
を見る必要があるということだと思います。
Kyiiiでも導入を検討しているからこそ、こういうところまで調べておきたい。
まだまだ調べてみると面白そうな製品がたくさんあります。
次はさらに踏み込んで、
「トステアは実際に髪の中で何をしているの?本当に形状記憶するの?」
ここを科学的な資料も見ながら調べてみたいと思います。
世界初|髪質改善特化|セルフブロー式縮毛矯正専門美容室Kyiii(キー)のTOPページはこちら

コメント