コスメストレートとは?縮毛矯正より安い理由と、クセが伸びないことがある理由

美容室のメニューを見ていると、「縮毛矯正」のほかに「コスメストレート」というメニューを見かけることがあります。
「コスメ」という名前から、
「髪に優しそう」
「縮毛矯正より自然に仕上がりそう」
「トリートメントに近いものなのかな?」
と思う方も多いかもしれません。
実は、コスメストレートは縮毛矯正とはまったく別の施術というわけではありません。
今回は、コスメストレートとは何なのか、なぜ縮毛矯正より安いのか、そして「自然」「柔らかい」という言葉の裏側まで、できるだけわかりやすく解説します。
コスメストレートは縮毛矯正の一種
まず知っておきたいのが、コスメストレートは「縮毛矯正とはまったく別物」ではないということです。
髪の内部にある結合に還元剤を作用させ、髪の形を変えてストレートにしていくという点では、縮毛矯正と同じカテゴリーに入る施術です。
ただし、使用する薬剤や還元力、pH、アルカリ度、アイロン操作などには違いがあります。
つまり、
縮毛矯正とコスメストレートは、同じストレート施術の仲間でありながら、目指す仕上がりや薬剤設計が違う
と考えるとわかりやすいでしょう。
「コスメ」だから髪が傷まないわけではありません
コスメストレートについて、最も誤解されやすいのがここです。
「コスメ」という名前だからといって、ダメージがゼロになるわけではありません。
髪の結合に作用する以上、髪への負担はあります。
ただし、コスメストレートには、縮毛矯正よりもダメージを抑えた設計にしやすいという特徴があります。
特にシステアミンを還元剤として使用するタイプでは、一般的な強いストレート施術とはダメージの出方が異なり、髪の状態によっては既にダメージしている部分にも比較的穏やかにアプローチしやすいという特徴があります。
もちろん、ダメージ毛なら何を塗っても大丈夫という意味ではありません。
薬剤の濃度、pH、放置時間、髪の状態などによって負担は変わります。
大切なのは、
「コスメストレート=傷まない」ではなく、「髪への負担を抑える方向で設計しやすいストレート」
と理解することです。
コスメストレートは、なぜ縮毛矯正より安いの?
ここが、多くの方が疑問に思うところではないでしょうか。
「どちらも髪をストレートにするのに、なぜコスメストレートのほうが安いの?」
その理由は、単純に薬剤の値段だけではありません。
大きな違いの一つは、求められる仕上がりの設定です。
縮毛矯正は、基本的に「クセをしっかり伸ばす」ことが商品の中心です。
一方、コスメストレートは、
「自然なストレートにしたい」
「髪の広がりを抑えたい」
「柔らかい質感にしたい」
「強い縮毛矯正までは必要ない」
という需要に向けて作られていることがあります。
つまり、
「どこまでクセを伸ばすことを求める施術なのか」が違う
のです。
これは美容師側にとっても大きな違いです。
縮毛矯正では「クセをしっかり伸ばす」ことが大きな目的になるため、美容師は髪の状態を見ながら薬剤や工程を細かく調整し、求められるストレート感を出す必要があります。
一方、コスメストレートは、最初から「自然」「柔らかい」「ナチュラル」という仕上がりを商品として設定している場合があります。
そのため、美容師側も必要以上に強い施術をする必要がなく、施術に対する心理的な負担も小さくなります。
これは、コスメストレートが比較的低価格で提供される理由の一つです。
安いから下位互換なのではありません。
そもそも、求められている仕上がりと施術の考え方が違うのです。
「自然」「柔らかい」と「クセが伸びる」は同じではない
ここは、コスメストレートを選ぶときにぜひ知っておいてほしいポイントです。
美容室ではコスメストレートについて、
「自然に仕上がります」
「柔らかい仕上がりです」
「ナチュラルなストレートになります」
といった説明をされることがあります。
もちろん、これらはコスメストレートの魅力です。
しかし、
自然な仕上がり=クセがしっかり伸びる
ではありません。
強いクセをしっかり伸ばしたい方がコスメストレートを選んだ場合、
「思っていたよりクセが残っている」
「ストレートになった感じがしない」
「広がりは減ったけれど、うねりが残っている」
と感じることがあります。
これは、コスメストレートが悪いということではありません。
そもそも縮毛矯正と同じレベルでクセを伸ばすことを目的としていない場合があるからです。
コスメストレートは自分で選ばないほうがいい?
個人的には、ここはかなり重要だと思っています。
美容室で「コスメストレート」と「縮毛矯正」の両方が用意されている場合、価格だけを見て自分で選ぶのはおすすめしません。
「安いからコスメストレート」
ではなく、
「自分の髪には、どちらが必要なのか」
を美容師に判断してもらうことをおすすめします。
なぜなら、クセの強さだけではなく、髪の太さ、ダメージ、カラーやブリーチの履歴、髪の体力などによって適した施術が変わるからです。
コスメストレートでクセが伸びなかったら?
もう一つ知っておきたいのが、やり直しです。
例えば、
「コスメストレートを受けたけれど、思ったほどクセが伸びなかった」
という場合があります。
その後、美容師が髪の状態を確認して、
「やはり縮毛矯正が必要ですね」
となることもあります。
この場合、最初のコスメストレートとは異なる施術になるため、サロンによっては「やり直し」ではなく、縮毛矯正の料金が発生するケースもあります。
「安いメニューを選んだつもりが、結果的にもう一度料金が必要になった」
ということもあり得るわけです。
だからこそ、最初から自分の髪に何が必要なのかを美容師に相談することが大切です。
ちなみに「コスメストレート」は一つの商品ではありません
さらに少し専門的な話をすると、「コスメストレート」という名前の薬剤が一つだけ存在するわけではありません。
美容業界では、化粧品として扱われるストレート系の薬剤を「コスメ系」と呼ぶことがあります。
化粧品に使用できる還元剤にも複数の種類があり、システアミン系だけではありません。
そのため、
コスメストレート=システアミン
というわけでもありません。
今回の記事では、その中でも代表的なシステアミン系のコスメストレートに絞って見ていきます。
代表的なシステアミン系「コスメクリーム」
システアミン系の代表的なストレート剤の一つが、アリミノの「コスメクリーム」です。
現在も販売されている現行商品で、コスメストレート専用の独立したブランドとして展開されています。
「コスメクリーム」には複数の強さがあり、髪の状態やクセに合わせて使い分ける設計になっています。
ここからも、
コスメストレート=全部同じ薬剤
ではないことがわかります。
同じ「コスメストレート」という名前で呼ばれていても、メーカーや薬剤によって、還元力やpH、アルカリ度、対応できる髪質は異なります。
コスメストレートは「縮毛矯正より弱い薬」ではない
ここまで読んでいただくと、
「じゃあ、コスメストレートは縮毛矯正より弱いだけなの?」
と思うかもしれません。
そうではありません。
コスメストレートには、コスメストレートの役割があります。
強いクセを完全に伸ばすことだけが正解ではありません。
髪の状態によっては、強い薬剤を使ってまでクセを伸ばすよりも、負担を抑えながら自然なまとまりを作るほうが適している場合もあります。
逆に、しっかりクセを伸ばしたい方が「自然な仕上がり」という言葉だけを見てコスメストレートを選ぶと、物足りなさを感じる可能性があります。
だからこそ大切なのは、
「コスメストレートか縮毛矯正か」ではなく、「自分の髪にどちらが合っているか」
です。
価格だけで選ばず、自分がどんな髪になりたいのかを美容師に伝えて、適した施術を選んでもらいましょう。
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