Kyiiiがトステアの取り扱いを検討している理由。髪をきれいにするはずのトリートメントで、髪を傷ませないために

Kyiiiでも現在、トステアの取り扱いを検討しています。
ここまでの記事では、トステアとは何なのか、どんな製品があるのか、髪の中でどんな働きをするのか、縮毛矯正とはどう違うのかを調べてきました。
では、なぜKyiiiはトステアに興味を持ったのでしょうか?
単純に、
「新しい成分だから」
ではありません。
むしろ私たちが気になっているのは、
「この成分を、どう使えば本当にお客様の髪をきれいにできるのか?」
ということです。
そして、もう一つ。
「トリートメントだから髪を傷めない」と思い込んでいないか?
ということです。
「やればやるほど髪がきれいになる」という言葉
美容業界では、これまでにもたくさんの「新しい髪質改善」が登場してきました。
その中には、
「やればやるほど髪がきれいになる」
という、とても魅力的な言葉で紹介されたものもあります。
お客様からすれば当然ですよね。
トリートメントなのだから、
やればやるほど髪がきれいになる。
そう思ってしまいます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
もし美容師がその言葉を信じて、お客様に何度も施術していたら?
そして、実はその施術によって髪に負担が蓄積していたとしたら?
これはかなり怖いことです。
トリートメントなのに髪が傷むことがある?
ここは、少し言葉を整理する必要があります。
「トリートメント=絶対に髪を傷めない」
とは限りません。
なぜなら、髪への負担は成分だけで決まらないからです。
例えば、
酸性度
還元作用
薬剤濃度
放置時間
加熱
アイロン
摩擦
洗浄
施術頻度
など、さまざまな要素が関係します。
つまり、
「トリートメント」というメニュー名だけでは、その施術が髪にどのくらい負担を与えるのかは判断できません。
ここは美容師側も注意しなければいけないところだと思います。
酸熱トリートメントが教えてくれたこと
酸熱トリートメントが一気に広がった時期がありました。
髪がまとまりやすくなる。
ツヤが出る。
うねりが落ち着く。
そして、
「やればやるほどきれいになる」
という期待を持った方も多かったと思います。
もちろん、酸熱トリートメントそのものが悪いわけではありません。
髪の状態に合わせて適切に使用すれば、非常に有効な選択肢になり得ます。
問題なのは、
「トリートメントだから、何度やっても大丈夫」
という考え方です。
実際には、酸を使い、さらに高温のアイロンなどを組み合わせる施術では、髪の状態や施術条件を考える必要があります。
それを無視して繰り返せば、
「最初はすごくきれいになったのに、だんだん髪が硬くなった」
「毛先がまとまらなくなった」
「以前より切れやすくなった」
といった問題につながる可能性があります。
そして、そのときになって初めて、
「あれ?トリートメントなのに……」
となってしまう。
そして、微還元トリートメントという考え方も出てきた
最近では、
「微還元トリートメント」
というカテゴリーも見かけるようになりました。
これも非常に面白い技術だと思います。
「トリートメント」と「縮毛矯正」の間にあるようなポジションで、弱い還元作用を利用して、髪のまとまりやうねりを改善するという考え方です。
強い癖をしっかり伸ばす必要はない。
でも、普通のトリートメントでは物足りない。
そんなお客様には、理にかなった選択肢になる場合があります。
ただし、
「微還元だからダメージがない」
わけではありません。
還元剤を使う以上、髪の結合に作用する可能性があります。
だからこそ、通常の縮毛矯正以上に、
「誰に、どのくらいの頻度で、どこに使うのか」
を考える必要があると思っています。
お客様は「トリートメントで髪が傷む」とは思わない
ここが、この問題の一番難しいところです。
お客様からすれば、
トリートメント=髪をきれいにするもの
です。
美容室で、
「今日はトリートメントをしましょう」
と言われて、
「それによって髪に負担がかかる可能性はありますか?」
と考える人は、ほとんどいないでしょう。
当然です。
それを説明する責任があるのは美容師側だからです。
だからこそ、美容師は、
「トリートメントという名前だから安全」
という考え方を捨てなければいけないと思います。
実は美容師自身も気づきにくい
さらに難しいのがここです。
お客様ならまだしも、
美容師自身が気づいていないケースもある
と思います。
なぜなら、施術直後は髪がきれいに見えるからです。
ツヤが出る。
手触りが良くなる。
まとまりが良くなる。
お客様にも喜んでもらえる。
美容師としても、
「成功した」
と思いますよね。
でも、本当に見るべきなのは、
1回目の仕上がりだけではありません。
1か月後。
3か月後。
半年後。
さらにその先。
繰り返し施術した髪がどうなっているのか。
ここまで見なければ、本当の意味でそのメニューを評価することはできません。
「その場で綺麗」と「長期的に綺麗」は違う
これは縮毛矯正にも言えることです。
施術直後に、
ツヤツヤでサラサラ。
それだけなら、技術の評価としては不十分です。
次に来店したとき、
「前回の施術部分はどうなっているか?」
を確認する。
そして、
「今回どこまで施術していいのか?」
を判断する。
これを繰り返すことが重要です。
髪は一度傷んだら、肌のように元の状態へ戻るわけではありません。
だから、
その場の仕上がりだけを追いかけてはいけない。
これがKyiiiの考え方です。
だからこそ、トステアに注目している
では、なぜそんなKyiiiがトステアに興味を持っているのでしょうか?
それは、
トステアが「還元剤を使って癖を伸ばす」という縮毛矯正とは違うアプローチを持っているからです。
トステアは、縮毛矯正で使われる一般的な還元剤とは違います。
毛髪内部の構造や、熱との関係について研究が行われており、うねりやまとまりに対する新しいアプローチとして非常に興味深い成分です。
だから、
「少しだけうねりを抑えたい」
「毎日のアイロンを少し減らしたい」
「縮毛矯正をするほどではないけれど、髪を扱いやすくしたい」
という方に対して、
本当に安全に、長期的に使える選択肢になるのか?
ここを私たちは知りたいのです。
でも、トステアなら何度やっても大丈夫なの?
ここは、あえて断言しません。
「トステアなら何度繰り返しても髪は傷まない」
とは言えないからです。
トステア自体の作用だけではなく、
どんな製品に、どれくらい配合されているのか。
どんなpHなのか。
どのくらいの温度で熱処理するのか。
どのくらいの頻度で施術するのか。
その髪はカラーやブリーチをしているのか。
こういった条件をすべて考える必要があります。
特に、
「トステアだからダメージゼロ」
という売り方をしてしまうのは、私たちは違うと思っています。
Kyiiiが知りたいのは「何回できるのか」
だから、もしKyiiiでトステアを導入するのであれば、
「1回やったらどれだけ綺麗になるか」
だけではなく、
「何回繰り返しても髪をきれいな状態に保てるのか」
を見たいと思っています。
これはかなり大事なことです。
例えば、
1回目はすごくきれい。
2回目もきれい。
3回目もきれい。
でも、10回繰り返したらどうなる?
ここまで見なければ、
「髪に優しい施術」
とは言えません。
「髪をきれいにする」という目的を忘れない
美容師にとって、技術や薬剤はあくまで手段です。
目的は、
お客様の髪をきれいにすること。
そのために縮毛矯正をする。
そのためにトリートメントをする。
そのために新しい成分を研究する。
だから、
「この薬剤がすごい」
ではなく、
「この薬剤を使った結果、お客様の髪が長期的にどうなるのか」
を見るべきだと思います。
Kyiiiはトステアを「売りたい」のではありません
ここも、あえて書いておきたいと思います。
Kyiiiは現在、トステアの取り扱いを検討しています。
でも、
「トステアを売りたいから、トステアはすごいと言っている」
わけではありません。
むしろ逆です。
導入する前に、
本当にお客様にとってメリットがあるのか?
を調べています。
そして、分からないことは、
「まだ分からない」
としたい。
新しい成分だからこそ、メーカーの説明だけをそのまま信じるのではなく、
研究データを見て、
実際の商品を調べて、
髪への影響を考えて、
そして実際に使うのであれば、その経過まで確認する。
そこまでやって初めて、お客様に提案できるのではないかと思っています。
新しいものほど、慎重に
美容業界では、次々と新しい薬剤や成分が登場します。
これは、とても良いことだと思います。
新しい技術によって、
今までできなかったことができるようになるかもしれない。
縮毛矯正をするほどではない髪に、新しい選択肢ができるかもしれない。
でも、
新しい=安全
ではありません。
そして、
トリートメント=ダメージゼロ
でもありません。
だからKyiiiは、新しいものほど慎重に見たい。
それでもトステアに期待している
ここまで慎重なことを書きましたが、
それでも私たちはトステアにかなり興味を持っています。
理由は単純です。
「縮毛矯正をするほどではないけれど、髪のうねりやまとまりに悩んでいる人」
に対して、今までとは違う選択肢を作れる可能性があるからです。
強い癖なら縮毛矯正。
ほとんど癖がなく、ダメージケアが目的なら通常のトリートメント。
その間にいる、
「少しだけ癖を抑えたい」
という人。
ここに、トステアを使った新しい選択肢が作れるのか。
もし本当に長期的に髪をきれいに保ちながら使えるのであれば、Kyiiiとしても取り入れる価値があると思っています。
だからこそ、今はまだ勉強中です。
「トステアだから大丈夫」ではなく、「本当に大丈夫なのか?」
そこから確認していきたいと思います。
髪をきれいにするためのトリートメントで、髪を傷ませてしまっては意味がありません。
Kyiiiがトステアを取り扱うかどうかを決めるのは、
「売れるかどうか」ではなく、「長期的にお客様の髪にとって良い選択肢になれるかどうか」。
そこを確認してからにしたいと思っています。
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