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トステアを縮毛矯正に使うとどうなる?相性や使い方を美容師目線で調べてみました!

執筆者の写真: Kyiii
Kyiii
9月3日
読了時間: 9分

ここまで4回にわたって、トステアについて調べてきました。

そもそもトステアとは何なのか。

どんなサロン製品やホームケア商品があるのか。

そして、髪の中でどんな変化が起きているのか。

ここまで来ると、縮毛矯正専門店としては、どうしても気になることがあります。

「トステアを縮毛矯正に使ったら、どうなるの?」

実際に調べてみると、すでにトステアを縮毛矯正の工程に組み込んでいる製品やサロンがありました。

今回は、実際の使用例を確認しながら、トステアと縮毛矯正の関係を考えてみます。

Kyiiiでも導入を検討しているので、今回も勉強しながら情報を共有します。


まず大前提。トステアは縮毛矯正の「還元剤」ではありません


最初に、ここは絶対に分けて考えたいところです。

トステアの正式名称は、

アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム

です。

一方、縮毛矯正で中心的な役割をするのは、チオグリコール酸やシステアミンなどの還元剤

還元剤によって毛髪内部のジスルフィド結合(S-S結合)に作用させることで、髪の形を変えられる状態にします。

その後、

1剤 → 中間水洗 → ドライ・アイロン → 2剤

という工程を経て、形を整えていきます。

つまり、

トステアを入れたから還元力が上がって、癖が強く伸びる

という単純な話ではありません。

ここを間違えてしまうと、トステアの役割を大きく誤解してしまいます。


では、実際の縮毛矯正ではどこで使われている?


ここからが面白いところです。

トステアを使ったサロン向け製品を調べてみると、実際に縮毛矯正の工程に組み込む使用方法が公開されています。

例えば、イリヤ化学の「Re-ta トスティオール トリートメント」では、縮毛矯正の工程として、

  1. プレシャンプー

  2. トスティオールミストを塗布

  3. 1剤を塗布・放置

  4. 中間水洗

  5. 再びトスティオールミストを塗布

  6. ブロー・アイロン

  7. 2剤処理

  8. 仕上げに再度ミストを使用

という工程が紹介されています。

つまり、

縮毛矯正の薬剤そのものをトステアに置き換えるのではなく、縮毛矯正の工程にトステアを組み込む

という考え方です。


t/(ティースラッシュ)も縮毛矯正への使用方法を公開している


もう一つ興味深かったのが、t/(ティースラッシュ)の「Curl & Straight Keep Mist」。

公式の使用方法では、パーマ・縮毛矯正の場合、

1剤処理&中間水洗

トステア配合ミストを塗布

縮毛矯正ならドライ・アイロン

2剤処理

という工程が紹介されています。

つまり、こちらも、

1剤で還元する工程と、トステアを使って熱処理する工程を分けている

わけです。

これはかなり分かりやすいですよね。


なぜ「中間水洗後」にトステアを使うの?

ここが美容師として気になるところです。

縮毛矯正では、1剤を流した後にアイロン工程があります。

このタイミングでトステアを使う製品が複数ある。

t/の公式FAQでも、中間水洗後にトステア製品を塗布して、その後にドライ・アイロン、そして2剤という流れになっています。

つまり、

還元する工程

トステア+熱を利用する工程

を分けているわけです。

これは非常に理にかなった考え方だと思います。

縮毛矯正の「癖を伸ばす仕事」は還元剤に任せる。

その後の髪に対して、トステアを使って別のアプローチをする。

こう考えると、トステアの役割がかなり分かりやすくなります。


トステアを使えば、縮毛矯正の持ちが良くなる?


実際にメーカー側では、縮毛矯正に使用することで持ちがよくなるという説明があります。

t/の公式FAQでも、パーマ・縮毛矯正への使用目的として「持ちがよくなります」とされています。

また、トステア配合ミストの商品説明でも、縮毛矯正後の髪や、ストレートスタイルの保持を目的とした使用方法が紹介されています。

ただし、

「トステアを使えば縮毛矯正の効果が永久に長持ちする」

という意味ではありません。

髪は日々、

  • シャンプー

  • 紫外線

  • 摩擦

  • 乾燥

  • 湿気

  • カラー

  • 経年変化

などの影響を受けます。

だから「持ちが良くなる」という表現も、どの製品を、どの髪に、どの工程で使った場合なのかまで考える必要があります。


そして、トステアとアイロンの関係


トステアを縮毛矯正に組み込むうえで、もう一つ重要なのが、

です。

トステア配合製品では、ドライヤーやアイロンなどの熱を利用する使用方法が多く紹介されています。

例えばt/の製品も、ドライヤーやアイロンの前に使用して、ストレートやカールの保持力を高めるという設計です。

イリヤ化学のトスティオールも、縮毛矯正工程の中でトステアを塗布した後にブロー・アイロンを行う手順になっています。

つまり、

トステア+熱

という組み合わせは、縮毛矯正との相性を考えるうえで重要なポイントになりそうです。


じゃあ、トステアを1剤に混ぜればいいの?


ここは注意が必要です。

実際にサロンでは、トステアを1剤に添加して使う例も見つかります。

ただし、これは製品ごとの処方・使用方法の話です。

トステアの原液を買ってきて、

「とりあえず縮毛矯正剤に混ぜてみよう!」

という話ではありません。

実際、サロン向け製品の中には、1剤への添加を前提に設計されたものもあれば、中間処理として使用するものもあります。

だから、

「トステアは何%入れればいい?」

という数字だけを取り出して考えるのは危険です。

1剤そのものの還元剤濃度、pH、アルカリ度、毛髪の状態、処理剤の濃度など、すべてを含めて考える必要があります。

特に縮毛矯正は、薬剤のちょっとした変更で結果が変わる施術。

ここはメーカーが指定している使用方法を基本にするべきでしょう。


実際に「トステア+ストレート」という商品も出ている


さらに調べると、トステアを縮毛矯正・ストレート用の商品そのものに組み込んだ製品もあります。

例えばブリアンテの「シームレス プラチナ」には、

プラチナワン:セラック+トステア

プラチナツー:レブリン酸+トステア

というラインナップがあります。

つまり、現在はすでに、

「トステアを縮毛矯正・ストレート施術の中で活用する」

という考え方が商品設計として存在しているわけです。

これはかなり興味深いです。


酸性ストレートとの組み合わせもある


前回の記事で、

「トステアとレブリン酸は何が違うの?」

という話をしました。

今回調べてみると、実際の製品ではこの2つを組み合わせているものもあります。

中央有機化学の「AMAZING WATER78 Ultra」では、


トステア


エルカラクトン


レブリン酸


プラチナ


を組み合わせた処理剤として、カラー・パーマ・ストレート・縮毛矯正などへの使用が案内されています。

つまり、

トステアとレブリン酸は競争相手ではなく、同じ処方の中で組み合わせることもできる

ということです。

成分同士の「どっちが上」という考え方ではなく、

それぞれの役割をどう組み合わせるか

という処方設計の問題なんですね。


では、ダメージ毛にはどうなの?


ここは縮毛矯正専門店として非常に気になります。

トステア配合製品の中には、ダメージ毛や縮毛矯正後の髪を対象としているものがあります。

例えばt/の公式製品ページでも、縮毛矯正後のダメージが気になる髪や、ダメージ毛への使用が紹介されています。

ただし、

「トステアを使えばブリーチ毛でも縮毛矯正できる」

と単純に考えるのは危険です。

ここは絶対に分けなければいけません。

トステアは、髪の状態をサポートするために使える可能性があります。

でも、

すでに強く損傷している毛髪に、還元剤を使って縮毛矯正をすること自体のリスクが消えるわけではありません。

トステアを入れたから無条件に薬剤を強くできる、という話ではない。

これは縮毛矯正をする美容師として非常に重要なところです。


トステアは「失敗を防ぐ魔法の成分」ではない


ここまで調べて、むしろこのことが大事だと思いました。

トステアは非常に面白い成分です。

でも、

「トステアを入れておけば縮毛矯正が安全になる」

わけではありません。

髪の状態を見て、

  • 癖の強さ

  • 毛髪の太さ

  • ダメージ

  • カラー履歴

  • ブリーチ履歴

  • 既矯正部

  • 新生部

などを判断する。

そして、それに合わせて薬剤を選択する。

そのうえで、必要ならトステアなどの処理剤を組み合わせる。

この順番が重要です。


じゃあ、トステアは縮毛矯正に必要なの?


ここまで来ると、

「じゃあ、結局トステアって縮毛矯正に絶対必要なの?」

と思いますよね。

答えは、

「絶対に必要、とは言えません。」

トステアがなくても縮毛矯正はできます。

それどころか、トステアを使ったからといって、癖を伸ばす基本的な技術が不要になるわけでもありません。

ただ、

「縮毛矯正という技術に、トステアという新しい選択肢を組み込むことで、仕上がりや質感、持続性などをどう改善できるのか」

という研究対象としては、かなり面白い。

だからこそKyiiiでも導入を検討しています。


Kyiiiが気になっているのは「縮毛矯正後の髪」


Kyiiiは縮毛矯正専門店です。

だから、私たちがトステアを考えるときに一番興味があるのは、

「どうすれば癖を伸ばせるか」

だけではありません。

縮毛矯正をした後、

その髪をどうきれいに保つのか。

ここも非常に重要だと思っています。

縮毛矯正は、一度施術したら終わりではありません。

次の縮毛矯正までの間、

毎日のドライヤーやアイロン、シャンプー、カラーなどを繰り返します。

その中で、

まとまりやすい髪を維持する。

熱を利用してスタイリングしやすくする。

髪の質感を整える。

こういった部分にトステアを活用できるなら、縮毛矯正専門店としては非常に興味があります。


今回調べて分かったこと


今回いろいろなメーカーの製品や使用方法を調べて、かなり見えてきました。

トステアは、

縮毛矯正の代わりになる成分ではない。

そして、

還元剤そのものでもない。

一方で、

縮毛矯正の工程に組み込んで、熱と組み合わせて使用する製品はすでに存在する。

さらに、

中間処理、後処理、ホームケアなど、さまざまな使い方がある。

ということです。

つまりトステアは、

「縮毛矯正をするための成分」

というより、

「縮毛矯正という技術をどうサポートできるのかを考えるための成分」

と考えたほうが、今のところは分かりやすそうです。








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