そもそも縮毛矯正とヘアカラーを同時にやらない理由は何?

更新日:8月20日
「縮毛矯正とヘアカラーは、できれば別の日にした方がいい」
美容室では、よくこのように言われます。
その理由として、
「髪が傷むから」
「薬剤の負担が大きいから」
と説明されることが多いのではないでしょうか。
もちろん、縮毛矯正もヘアカラーも髪に負担をかける施術です。
しかし、縮毛矯正とヘアカラーを別の日にする大きな理由は、単純にダメージを減らすためだけではありません。
実は、縮毛矯正をしている人にとって、もっと重要な理由があります。
それが、
せっかくかけたストレートが戻ってしまう可能性があるからです。
まず、なぜカラーを先にやらないの?
縮毛矯正とヘアカラーを同じ日にするとき、基本的には、
縮毛矯正 → ヘアカラー
という順番になります。
なぜでしょうか?
先にヘアカラーをして、その後に縮毛矯正をすると、縮毛矯正の薬剤や施術によって、せっかく入れたカラーが落ちてしまう可能性があるからです。
つまり、
カラー → 縮毛矯正
の順番では、カラーの仕上がりを維持するのが難しくなります。
そのため、同日に施術するのであれば、基本的には縮毛矯正を先に行います。
では、縮毛矯正を先にすれば問題ない?
ここで、もう一つ問題が出てきます。
縮毛矯正を先にして、その後にヘアカラーをすると、
「カラーが落ちる問題は解決した!」
と思いますよね。
ところが、今度は別の問題があります。
カラーの施術によって、せっかく作ったストレートの状態が変化する可能性があるのです。
これが、縮毛矯正とヘアカラーを同時に行うことを避ける大きな理由です。
縮毛矯正は「髪を真っ直ぐにするだけ」ではない
縮毛矯正では、薬剤によって髪の内部の結合に作用させ、その後アイロンなどによって髪の形を整え、さらに酸化によってその形を固定していきます。
つまり、縮毛矯正は単純に、
「髪をアイロンで真っ直ぐにした」
という施術ではありません。
髪の内部で薬剤を作用させ、髪の形を変えているのです。
だからこそ、縮毛矯正後の髪に別の薬剤を作用させると、髪の状態が変化する可能性があります。
カラーをするとストレートが戻ることがある?
ここが今回一番伝えたいところです。
ヘアカラー、特に一般的な酸化染毛剤では、アルカリ剤や酸化染料、過酸化水素などを使用します。
カラー剤は髪の内部に作用して、メラニン色素を明るくしたり、染料を発色させたりする必要があります。
つまり、ヘアカラーも単純に髪の表面に色を塗っているわけではありません。
そのため、
縮毛矯正をした直後の髪にカラーを行うことで、縮毛矯正によって作った髪の状態に影響を与える可能性があります。
その結果、
「縮毛矯正をしたはずなのに、少しストレートが弱くなった」
ということが起こる場合があります。
もちろん、すべての人が必ずストレートに戻るわけではありません。
髪質、縮毛矯正の履歴、使用した薬剤、カラー剤、カラーの明るさなど、さまざまな条件によって変わります。
「じゃあ、1週間あければ大丈夫?」
ここで、前の記事につながります。
医薬部外品のパーマ剤や染毛剤には、前後1週間あけるという使用上の注意があります。
そのため、
「1週間あければ髪のダメージがなくなる」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、もちろんそんなことはありません。
1週間たったからといって、カラーによるダメージや縮毛矯正によるダメージが消えるわけではありません。
髪は一度ダメージを受けると、皮膚のように時間が経てば元の状態に戻るわけではありません。
そのため、
「日にちを空ければダメージがなくなるから安心」
という考え方ではありません。
では、なぜ日にちをあけるの?
ここは少し誤解されやすいところです。
縮毛矯正とカラーの間隔をあけることには、髪の状態を見ながら次の施術を判断できるという意味があります。
特に縮毛矯正は、施術直後の髪の状態を確認することが重要です。
そのうえでカラーを行うことで、
「この髪ならどの程度のカラーができるのか」
「どの薬剤を使うべきなのか」
「どの程度の明るさまで狙うのか」
などを判断しやすくなります。
つまり、単純に「1週間休ませればダメージが回復する」という話ではありません。
同時施術が絶対にできないわけではない
ここも大切です。
縮毛矯正とヘアカラーを同日に行ったからといって、必ず失敗するわけではありません。
実際に、同時施術を行っている美容室もあります。
ただし、
「できるかどうか」
と、
「より安全に、狙ったストレートを維持できるか」
は別の問題です。
縮毛矯正をした髪にカラーをすることで、ストレートの状態に影響する可能性がある。
だからこそ、縮毛矯正とヘアカラーを別日にするという考え方があります。
縮毛矯正を先にする理由
ここまでを整理すると、とてもシンプルです。
カラーを先にすると、
縮毛矯正によってカラーが落ちる可能性がある。
だから、
縮毛矯正 → ヘアカラー
の順番にします。
しかし、縮毛矯正を先にすると、
その後のカラーによって、せっかく作ったストレートが弱くなる可能性がある。
だからこそ、
「同時にやるのではなく、できれば分けて施術する」
という考え方が出てきます。
本当に大切なのは「ダメージ」だけではない
縮毛矯正とヘアカラーを別日にする理由を、
「髪が傷むから」
だけで説明してしまうと、本質が少し見えにくくなります。
もちろん、両方とも髪に負担をかける施術なので、ダメージについて考えることは重要です。
しかし、
日にちを空けたからといって、すでに受けたダメージがなくなるわけではありません。
それよりも縮毛矯正をしている人にとって重要なのは、
せっかく作ったストレートの状態を維持できるかどうか。
ここを考える必要があります。
まとめ
縮毛矯正とヘアカラーを同時に行わない理由は、
「髪が傷むから」だけではありません。
カラーを先にすると、後から行う縮毛矯正によってカラーが落ちる可能性があります。
そのため、同日に行うなら基本的には、
縮毛矯正 → ヘアカラー
という順番になります。
しかし、縮毛矯正を先に行った場合、今度はカラーの施術によって、せっかく作ったストレートの状態が変化し、ストレートが弱くなったり、戻ったように感じたりする可能性があります。
だからこそ、縮毛矯正とヘアカラーは別日にするという選択があります。
そして、
「1週間あければダメージがなくなる」
ということではありません。
縮毛矯正とヘアカラーの間隔をどうするかは、単純な日数だけではなく、髪の状態や施術履歴を見て判断することが大切です。
縮毛矯正をしている人は、「カラーと同時にできるか」だけではなく、
「そのカラーによって、せっかくのストレートがどうなる可能性があるのか」
まで考えて美容師に相談してみるといいでしょう。
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