髪質改善は、どこから来て、なぜ迷走したのか
- Kyiii

- 1月19日
- 読了時間: 3分
更新日:7 日前
いまや美容室のメニューとして当たり前になった「髪質改善」。
しかし、この言葉が生まれてから現在に至るまで、技術そのものは一度も整理されないまま広がってしまった、というのが実情です。
この記事では、髪質改善がどこから来て、どこで順序を間違えたのかを、事実ベースで整理します。
髪質改善の原型は「ケラチンブローアウト」
日本で「髪質改善」という言葉が使われる以前、海外ではケラチンブローアウトと呼ばれる施術が存在していました。
これは、
酸性領域
熱処理
ケラチンなどの補給成分
を組み合わせ、質感を一時的に整える施術です。
重要なのは、
これは縮毛矯正ではないという前提が、当時は明確だったことです。
本来あるべきだった技術の順序
技術構造として正しかったのは、以下の三層構造です。
① 縮毛矯正
還元と再酸化によって、毛髪内部の結合を組み替える「構造変化」の技術。
② 酸熱トリートメント
酸と熱で、擬似的に髪の形状と質感を整える「限定的な変化」。
③ トリートメント
表面保護や保湿を目的とした「一時的なケア」。
この順序で説明されていれば、
向き・不向き
効果の持続
価格差
はすべて論理的に説明できました。
日本で起きた最大のミスは「言葉が先に広がったこと」
日本では、この順序が守られませんでした。
まず最初に広まったのが、技術名ではない「髪質改善」という言葉です。
定義がない
使っている薬剤も関係ない
結果だけを約束する言葉
その結果、
だったら、今ある薬で髪質改善すればいい
という流れが一気に加速します。
酸熱トリートメントは「後出し」になってしまった
本来は中核に位置づけられるはずだった酸熱トリートメントは、
新しい髪質改善の一種
さらに上位っぽい施術
傷むらしい謎の技術
として後出しで扱われてしまいました。
この時点で、
縮毛矯正
酸熱トリートメント
トリートメント
の関係性は、市場から見えなくなったのです。
なぜ、もう修正が効かなくなったのか
理由はシンプルです。
言葉が市場を取ってしまったから。
お客様は「髪質改善=何か良くなるもの」と理解した
美容師は「髪質改善と言わないと選ばれない」と感じた
結果、技術の説明よりも言葉が優先され、
定義は戻らなくなりました。
Kyiiiが距離を取っている理由
Kyiiiでは、髪質改善という言葉を慎重に扱っていきます。
それは否定しているからではなく、
構造を正しく伝えることを優先しているからです。
縮毛矯正で何が起きているのか
どこまでが構造変化で
どこからが質感調整なのか
この整理がないまま、結果だけを語ることはできないと考えています。
まとめ|失敗したのは技術ではなく「順序」
髪質改善が迷走した理由は、技術の問題ではありません。
順序を間違えたこと、
そして言葉を先に広めてしまったこと。
この事実を理解することが、
縮毛矯正・酸熱トリートメント・トリートメントを正しく選ぶための第一歩になります。

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